最新耳かけ補聴器の性能について

こんにちは補聴器のカワチの服部です。

今回は、最新の耳かけ型補聴器の性能についてお話させていただきます。

2015年の補聴器出荷台数(日本補聴器工業会発表)における割合は、耳かけ型が約60%、耳あな型が約31.5%となっています。2007年以前は耳あな型の出荷台数が多かったのですが、2008年に耳かけ型の方が多くなり、年々その差が広がっています。
2006年ころに画期的な耳かけ型補聴器【RIC補聴器】が登場し、2008年あたりに各メーカーが【RIC補聴器】の新機種を次々と発売し、その装用感の良さなどから耳あな型より人気となりました。

【RIC補聴器】とは

【RIC補聴器】のRIC(リック)とはReceiver in the Canalのことで、つまり音を出す『レシーバー』という音をだす機能の部品が耳の中(耳せんのところ)にあるタイプということです。
従来の耳かけ型は、『音声出力部分』が本体の上の方についているため、音が鼓膜に到達するまでにチューブをとおって耳栓から出る為、音が変質しやすくクリアな音を伝えにくかったのですが、【RIC補聴器】は『音声出力部分』が耳栓の先の方にあり、耳あな型のように鼓膜にとても近い位置にあるため、クリアな音質を実現することができました。

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また、ハウリング制御(ピーピー鳴りにくくする)の機能がアップしたため、耳栓が密閉式だけでなくオープン式の形状でも使用出来るようになり、耳栓をした際に発生する《こもり感》を劇的に軽減することが出来るようになりました。
そして、小型、軽量化が進み、チューブ(ワイヤ)も細化したので装用感がよく、目立たないものになりました。

【RIC補聴器】は、とても良いことが多いのですが欠点もございます。
従来の補聴器に比べ故障しやすいということです。従来の補聴器の耳にかける部分のチューブで丈夫であり、耳栓も穴がつまっても汚れを除去すればよいだけでしたが、【RIC補聴器】の耳にかける部分は細いワイヤになっており、強くひねったり引っぱったりすると断線し音が出なくなります。また、耳栓の中に機械が内蔵されているため、耳だれなどで耳の中が湿りやすい場合、耳栓の中の機械が湿気により故障してしまうことがあります。

欠点もございますがそれ以上に使い心地が良いことなどが評価され、現在一番人気の高いタイプになっております。
下記に簡単にメリット、デメリットをまとめました。

《メリット》
1.音がとてもクリア。
2.装用感が良い。
3.こもり感、ひびく感じを大きく軽減できる。
4.目立ちにくい。
5.カラフルなカラーもたくさんありオシャレ。

《デメリット》
1.故障しやすい。
2.耳だれなど耳の中が湿りがちな方には向いていない。

当店には試聴器が多数ございます。
是非、お気軽に試聴しにお越しくださいませ。