補聴器の調整でご訪問させていただきました。

こんにちは、補聴器のカワチの服部です。

今週は、週間天気予報で雨の心配がなかったので、自転車でK様のお宅に、補聴器の調整にお伺いいたしました。
K様は、週に2回のデイサービスに行かれる以外は、たまにお嬢様が来たときに外出されるだけで、あまりご自身の用事で外出をされない方でした。デイサービスで、皆さんと会話をされるときに内容がわからないときがよくあり、〈聞こえづらくなってきているな〉と自覚されていたそうです。
ある日、当店のチラシをご覧になられたとき《補聴器のご訪問による調整も出来ます!》を目にされ、お嬢様に相談したところ『出かけるのが大変だったので来てくれるのはたすかるわね!』と同意されたので当店にお越しいただいた方でした。


 

お宅への訪問は今回で2回目。K様のお宅まで、私のクロスバイクで10分弱ですので蒸し暑い日でしたがけっこう爽快に走っていきました。
K様は、補聴器をご利用された当初から、『自声のひびきとご飯を食べるときの噛む音(咀嚼音)が気になる』とおっしゃっていました。
ご自宅は、閑静な住宅街で、お一人で暮らしていらっしゃいます。普段はとても静かな環境で暮らしていらっしゃるので身近な音がとても気になってしまうのがK様の補聴器に対する難点でした。そのため、K様はデイサービスのお仲間との会話のときのみ使用されているだけで普段はつけていないときの方が多かったそうです。
補聴器はつけていない時間が長いとなかなか良い具合に聞こえが向上しにくいので、前回の調整時に、自声や咀嚼音が比較的気になりにくいように調整をしつつ、無理をされない程度に補聴器をつける時間を増やすようにお願いいたしました。

今回もつけていないことが多いので、まだ自声と咀嚼音は慣れないとおっしゃっていましたが、いろいろとお話をさせていただいている中に『おっこれは』と思う事があり、K様にそのことをご説明をしたところ《もうちょっと頑張ってみよう》とヤル気を起こす出来事がございました。

この日、私がお伺いする前にお嬢様と百貨店で、お買い物とお食事をされたそうです。そのとき、補聴器をされていたそうですが、電車内でもうるさくなく、お買い物中も自声が気にならず『会話も以前よりスムーズにできる』とお嬢様に言われたそうです。さらに、お食事中も補聴器をしていたにもかかわらずまったく咀嚼音が気にならなかったそうです。

なぜ、自声や咀嚼音が気にならなくなったのか?

いつもは静かな環境にいらっしゃるので気になってしまう音も、周りがザワついているところでは音がまぎれ、気にならなくなっていたからだと思います。
K様には、ご自宅でも普段から快適に補聴器をお使いできるようにアドバイスとして、お食事中にお好きな音楽をかけたり、テレビをつけたりして常に音がある状況をつくろように心がけていただくようにお願いいたしました。

生活習慣を変えることは大変な事なので、K様が無理をなさらない程度で少しづつ慣れられるように今後も支援を考えております。

近い距離で繰り返し調整することが大事

補聴器の調整は、ご利用される方の生活環境を理解しながら繰り返し調整することが重要だとわたしたち、補聴器のカワチのスタッフは考えております。些細なことがストレスになっては、補聴器を利用する意味がありません。地域の近い距離で、すぐに調整できるよう準備しております、わたしたちカワチの店舗へ、ぜひご来店下さい。