《聴こえないと思っていた右耳が補聴器で聴こえた!》当店でご購入いただいたお客様のおはなし

こんにちは、補聴器のカワチの服部です。

今回は、昨年末に補聴器を購入されたAさま(72歳女性)についてお話しさせていただきます。(長文乱文の程ご容赦くださいませ。)
現在、3回の調整をおこない、とても良好に補聴器をお使いいただいています。

聴こえないと思っていた右耳が補聴器で聴こえた!

昨年の12月中旬にAさまがご来店されました。
Aさまは「最近、ご主人様の声が聴きづらくなってきたので補聴器を試したい」とのことでした。
また、「私の右耳はコマクがくっついて聴こえないと中学生くらいの時に耳鼻科で言われた」とおっしゃっていました。
Aさまは、当初、右耳は聴こえないはずだから左耳だけに補聴器をされることを考えていました。

Aさまのお話をふまえて、聴力の測定をおこないました。
左耳から測定したところ、左耳の平均聴力は45dbでした。
次に右耳を測定したところ、なんと、平均聴力が68.75dbもありました。
Aさまは、今まで右耳は聴こえないと認識されていましたが、補聴器で十分聴きとりが改善する可能性のある状態でした。

Aさまに、測定結果をご説明し、両耳での試聴をオススメしました。
Aさまは半信半疑で右耳から補聴器をつけた瞬間、右耳から音が聴こえたことに気づき、驚き、感激されました。

補聴器で聴こえ具合が大幅に改善!

Aさまの両耳での語音明瞭度は、補聴器をしない状態では下記のようでした。
40db(すごく小さな音)  0%
50db(ささやき声程度)  5%
60db(普通の話し声)     40%
70db(大声)         65%
80db(かなり大きな音)  90%

両耳に補聴器を装用して測定すると下記のようになりました。
40db(すごく小さな音)   40%
50db(ささやき声程度)   65%
60db(普通の話し声)      65%
70db(大声)          95%

Aさまは、両耳で補聴器を装用することでとても聴こえ具合がよくなったことに喜ばれ、すぐに、ご購入を決められました。

補聴器を自分に合ったものにするために2つの大事なこと!

1週間後、補聴器をお渡しする際に、補聴器の装着の練習や取扱方法などご説明させていただいた時に、補聴器をより自分に合ったものにするため特に大事なこととして、2つお願いいたしました。

1.補聴器は何度かの調整が大事!

2.補聴器は聴きたいときだけ装着するのではなく、体の一部として出来るだけ長く(1日8時間以上が目安)装着していただく事が大事!!(ただし、使い始めの時は無理せず、少しづつ長くしていく)

補聴器でただ音を大きくするだけでは言葉の聴き取りが良くなるとは限りません。むしろ、やかましくわずらわしいものになる可能性もあります。

音を聞くのは耳ですが、内容を理解するのは脳です。

耳が聞こえづらいときに脳は、音の情報があまり入ってこないのであまり活発に活動していないのですが、補聴器を装着することにより音の情報量が急激に増えると、脳が情報を処理しきれずにやかましいなどの不快感が生じやすくなります。

補聴器でよく聴こえるようにする為には、音を良く聞こえるように適切な音の増幅をすることと、脳を活発に働けるように脳を訓練することが必要です。そのため、上記の2点をおこなうことがとても重要になってきます。

Aさまの3回目の調整後の語音明瞭度は下記のようにとても向上いたしました。
40db(すごく小さな音)   45%
50db(ささやき声程度)   75%
60db(普通の話し声)      85%
70db(大声)          95%

今回は、とてもスムーズに補聴器を使用していただけた事例を紹介いたしました。
Aさまが調子よく補聴器をお使いいただけた要因は、積極的に補聴器を毎日一日中装用していただいたためだと思います。

今後も、当店にお越しいただくお客様がみなさん、Aさまのように快適に補聴器が出来るようにお手伝いさせていただきます。

Aさまありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。