新型コロナと聴こえと補聴器

こんにちは、補聴器のカワチの服部です。
『部屋とYシャツと私』みたいなタイトルになってしまいましたが、今回は、コロナ禍でおきている聴こえの変化についてお話しします。

<ありがちな、コンビニのレジでの出来事>

コンビニの店員 「レジ袋はどうします?」

お客さん 「え?」

コンビニの店員 「レジ袋はどうします? 」

お客さん 「ああレジ袋ね。いらない。」

コンビニの店員 「お支払いはどうしますか?」

お客さん 「え?」

コンビニの店員 「お支払い方法は?」

お客さん 「あっ えっと ペイペイで。」

マスクを付けてレジを打つ店員のイラスト

このところ、お客様の相談事に、「マスクで何言ってるかわからない。」「アクリルパネルが邪魔してよく聞こえない。」という不満をよく耳にします。

新型コロナが流行してから、マスクの常用、ソーシャルディスタンスの確保、アクリルパネルの設置などにより『聴こえ』が阻害される状況が非常に多くなり、以前では考えられない不便さを感じている方が増えているそうです。

※≪20〜70代男女計1000名を対象に、新型コロナにおけるマスク装着とアクリルパネル設置下での「聞こえ」に関する意識調査を実施したところ、マスク着用やアクリルパネル越しで相手の声が聞き取りづらいと感じた経験がある人は8割以上にのぼり、若い世代でも「聞き取りづらい」経験をしていることが判明。≫
ユニバーサル・サウンドデザイン社プレスリリース(2020年10月28日)より(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000048892.html)

新型コロナ流行以前は、あまり『聴こえ』に不自由がなかった方でも、現在の環境下での聴こえにくくなってしまう原因は、マスクやアクリルパネルにより音が遮られ小さくなってしまうだけでなく、言葉の判別に重要な高音が特に小さくなってしまっており、さらに、ソーシャルディスタンスの確保のため、距離が離れているので、より一層、音が小さく伝わってしまうためです。

アクリル板をつけて会議をする人たちのイラスト

このような状況下、補聴器による『聴こえ』の改善が期待されています。
耳鼻咽喉科学会 新型コロナウイルス感染症と「難聴」について

デジタル補聴器は、聴力に合わせて音の高さごとに大きさを微調整できるようになっています。
最近、いくつかの補聴器メーカーで、マスクを掛けている方との会話用の調整プログラムが開発されています。
主に、小さくなってしまった高音の増幅量を多くすることで、聴き取りが良くなります。

また、マスクを常用するようになってから補聴器の人気の形状が変わってきました。

以前は、7~8割の方が耳かけ型のRICタイプを購入されていましたが、昨年以降は耳あな形が5割くらいに増えてきました。

耳かけ型のRICタイプは、こもり感が少なく掛け心地がよく、充電式などバリエーションが豊富、新機種がいち早く発売されるなどの性能的にはすぐれているのですが、マスクの付けはずしの際にしょっちゅうひっかかるなどトラブルが頻発。
そのため、耳かけ型のRICタイプ からの買い替えの方や、新規購入される方も、試聴の際にマスクとの相性の悪さから、耳あな形を希望される方が増えてきました。

只今、当店では耳あな形の店頭試聴ができる体験会を実施しております。
ぜひ、お気軽にご連絡くださいませ。