初めて補聴器を購入するときの不安その4「補聴器の使い方やメンテナンスや寿命に関する不安」

こんにちは、補聴器のカワチの服部です。

今回は、『初めて補聴器を購入するときの不安』についての第四弾、「補聴器の使い方やメンテナンスや寿命に関する不安」の解説をいたします。

補聴器の寿命や、補聴器の正しい使い方やメンテナンス方法について初めての方は不安を感じることがあります。
補聴器を初めて使用する方にとって、正しい使い方やメンテナンス方法を知ることは重要です。
この記事では、当店の経験豊富なスタッフが補聴器の使い方やメンテナンスに関する情報をご紹介します。

補聴器を付けた人のイラスト(男の子)

補聴器の寿命は?

補聴器は、聴力補助に欠かせない大切なデバイスですが、長期間の使用により劣化や故障が生じることがあります。補聴器の寿命は、製品の品質、使用頻度、メンテナンス状況などによって異なりますが、厚生労働省が定めている法定耐用年数は5年です。

補聴器の寿命を延ばし、快適な聞こえを維持するためには、正しいメンテナンスが非常に重要です。メンテナンスを怠ると、補聴器の性能が低下し、聞こえが悪くなったり、故障の原因となる可能性があります。

《補聴器の保管方法》

補聴器にとって湿気は大敵。使用しないときは、「電池を取り外して」乾燥ケースにしまってください。空気電池をいっしょに乾燥ケースに入れて保管すると、電池が消耗してしまいます。

《機種別のお手入れ方法》

お手入れの方法は機種ごとに異なります。詳しくは補聴器の取扱説明書をご覧ください。

耳あな型

音の出るあなの部分にたまった耳垢を専用のブラシなどで落としてください。

耳かけ型

イヤモールドや耳栓に汚れや耳あかが詰まっていないかチェックし、 専用のブラシなどで落としてください 。また、夏場の汗はこまめにふき取ってください。

重要!音が鳴らなくなる原因の第1位!!

当店のお客様で、補聴器の音が出なくなる一番多い原因は、耳垢防止フィルターの詰まりです。これは、耳垢防止フィルターの交換で治ることがほとんどで、定期的な交換により防げます。
最近の多くのRIC補聴器や耳穴型補聴器で必要なメンテナスとして、とても重要なので音が小さい、出なくなったと思ったら電池交換の次に行ってください。

補聴器は正しく装着!

補聴器を正しく装着することは、快適な聞こえを実現するための重要なポイントです。
また、正しく装着されていると落下やハウリングの防止にもなります。

耳掛け型補聴器の正しい装着方法の例としてリオネット補聴器のサイトに掲載されている動画が下記からご覧いただけます。

装着時に違和感や痛みを感じた場合は、専門スタッフに相談してください。適切な調整やカスタマイズによって、快適な装着感を得ることができます。

電池の正しい使い方

補聴器で使用する空気電池は、使い方が特殊です。正しい使用法をご紹介いたします。

空気電池ってどんなもの?

空気電池は空気中の酸素を使って発電する電池です。シールをはがすことで、電池の空気穴から酸素が取り込まれ機能します。また、空気電池は一度シールを剥がすと放電が始まり、使わなくても消耗します。使用しない時に最初に貼ってあったシールを貼ったり、乾燥ケースについている磁石上に置くことで電池の劣化を抑えることができ、長持ちさせることができます。ただし、他の粘着テープは不具合の原因になることがあるため使用しないでください。

冬場の賢い使い方

冬は気温が低いため、電池にとっては厳しい使用環境です。また空気電池の特性上、二酸化炭素の影響も受けやすいため、通常よりも早く消耗します。空気電池を賢く使って補聴器の性能を活かしましょう。

 ■石油ストーブに注意!
狭い部屋に大勢の人がいたり、閉めきった部屋で石油ストーブなどを使うと、空気中の二酸化炭素の濃度が増加します。空気電池は二酸化炭素により劣化しやすいので、換気を十分に行うことが大切です。

 ■気温が低いところでは、電池本来の性能が発揮できません。体温などで電池を暖めてからお使いください。

使用済みの空気電池は?

使用済みの空気電池はお求めになった販売店にお持ちください。電池メーカーなどに送ってリサイクルします。リサイクルのご協力をお願いいたします。

お客様の健やかな聴力と快適な補聴器の使用をサポートするために、当店のスタッフが全力で取り組んでいます。
お気軽にご相談くださいませ。