こんにちは、補聴器のカワチの服部です。
前回につづき、12月6日に放送された『ガッテン!(NHK)』の内容をご紹介させていただきます。
今回は、『聴力チェック』についてです。
番組中では、≪50名の60歳以上で会話に支障を感じていない方に対し、声がよく通る劇団員の人が読み上げる単語を聴き取ってその絵を描く≫という実験をされたところ 『ペンチ』 という単語に対しての実験結果が紹介されていました。
会話に支障がない方たちですが、50人中18人が正解し、32人が『ペンチ』を『ミンチ、デンチ、てんち』などと聴き間違えていらっしゃいました。そして、聴力を調べると、『ペンチ』を聴き間違えた32人のうち15人が【聴こえの悪い人】であったそうです。
加齢による聴力の低下は、高い音から聴こえにくくなるため、「子音」が聴こえにくくなり、
聴力が低下してきた方にとって『ペンチ』の”ペ”は子音なので、上の写真のように聴き間違いしやすいのです。
また、『ペンチ』を間違えなかった方の中にも【聴こえの悪い人】がいらっしゃったようです。
≪難聴の入り口 聴力チェック≫
①ふいに声をかけられると聴き取りづらい
②名前(加藤と佐藤など)を聴き間違える
③車の音がしてもどこから来るかわからない
④小声は聴き取りづらいが大声は異常に響く
ふいに声をかけられた時は、相手の口の動きや表情などを見ていないため、脳の補足機能が働きづらくなります。このような時に聴き取りづらいと感じる場合は、聴力が落ちている可能性があります。
「か」や「さ」などの子音は母音と比較して音が高い傾向にあります。聴力は高い音から聴きづらくなることが多いので、このような聴き間違いが多く発生します。
耳は単純に音を聞くだけでなく、音の方向も感知しています。音が聞こえているのに方向がわからない場合も聴力が落ちている可能性があります。
耳は音量の調節もしています。耳の機能が落ちてくると音量調節がうまくできず、大きな音がより大きく響いてしまうことがあります。
①~④に当てはまる方は、耳鼻科で検診をオススメいたします。
次回は、同じく『ガッテン!』から「難聴と認知症の関係」についてご紹介させていただきます。
『きこえの仕組み』について。NHK『ガッテン!(12月6日)「認知症を防ぐカギ!あなたの『聴力』総チェック!」を参考に!その1
『難聴と認知症の関係』NHK『ガッテン!(12月6日)「認知症を防ぐカギ!あなたの『聴力』総チェック!」を参考に!その3