こんにちは、補聴器のカワチの服部です。
今回は、補聴器の価格の違いについてご説明させていただきます。
補聴器は、安いものは2万円台から高いものは50万円以上もするものまでありますが、一般的に外見上は高くても安くてもほとんど同じ形状や素材ですので見た目で違いはわかりません。
では、何が違うのかと申しますと内部の機械の性能です。
現在主流のデジタル補聴器は主に以下のようなことができます。
①音の高さ(周波数)ごとの音量の調節
チャンネル(バンド)数などで表示されています。主に低い音から高い音をどれだけ細かく調節できるかに関係しています。チャンネル数が多いほど高額になり、調整できることが多くなるのでより聴こえ具合をお耳の調子に合わせやすくなります。
②雑音の抑制
エアコンの音や、補聴器自身の機械音などを抑えます。高性能機種によっては風切音も抑えることができるものもあります。
③ピーピー音(ハウリング)の制御
ハウリングの制御機能が向上したため、オープンフィットの補聴器など快適な装用感を実現できるようになりました。
④大きな衝撃音を抑える
食器のガシャンという音や扉のバタンという音など突発的におこる大きな音を大きくし過ぎないように抑えます。
⑤会話を強調する
最近の補聴器の中には、人の話し声とそれ以外の音とを区別することができ、話し声を強調しそれ以外の音を控えめにするものもあります。また、話し声の中でも前方からの声を強調し、後ろの方の会話を抑える機能(指向性)もあります。
価格の違いはこれらの機能が、あるかないか、もしくはその精度の高さにより価格がかわります。
当然、価格が高い補聴器は性能が高い補聴器といえます。
しかし、性能が高い補聴器が必ずしも全ての人に一番合う補聴器とは限りません。
大切なことはご自分の聴力や聞こえ具合、補聴器の使用目的に合わせて、納得のいく補聴器を選ぶことです。
そのためには、まず、ご自分の聞こえの程度を知り、どんなときに困っているのかを把握し、専門医や補聴器店に伝えて、相談しながら自分の聞こえに合った補聴器を選ぶことが重要です。
また、ご家族の方と一緒に補聴器店にご来店し相談されるのもよいでしょう。
そして、本当に自分にあった補聴器とは、調整を繰り返していくことで“つくりあげて”いくものです。
そのためには、一緒に“つくりあげて”くれる補聴器販売店を選ぶことが非常に大切になります。
「補聴器選びはお店選び」という言葉もありますが、補聴器を快適に使い続けていくためには、信頼して長く付き合うことのできる販売店(販売員)をご選択されることが大事です。
当店は、『認定補聴器専門店』として責任をもって、親切丁寧に「認定補聴器技能者」がご対応させていただきます。ぜひ、お気軽にご相談にお越しくださいませ。