補聴器を購入するお店選びで大事なこと!

こんにちは、補聴器のカワチの服部です。

前回の『補聴器を購入するまでのながれ』のなかの、「補聴器について相談するお店選び」について、もう少し詳しくご説明いたします。

【管理医療機器】に分類される補聴器は、体の一部のように長時間身につける精密機器ため、その設定や状態が不適切であった場合、耳を傷めてしまったり、体調の変調につながる恐れがあります。

※【管理医療機器】とは、副作用や機器の機能に障害が生じた場合に生命や健康に影響を与えるおそれがあるため、適切な管理が必要な医療機器とされ、同じ分類内にはX線撮影装置や心電計や注射針などがございます。

そのため、補聴器には適切な設定と、良好な状態で使い続けるための管理が必要となります。

①自宅の近所・職場の近くなどご自身の身近な生活圏で、気軽にかよいやすい場所にある店。

②補聴器の専門家が常時いて、いつでも相談・対応してくれる店。

前回の『補聴器について相談するお店選び』のなかで、上記の2点が大事であると申し上げました。なぜ、大事なのかを説明させていただきます。

自宅の近所・職場の近くなどご自身の身近な生活圏で、気軽にかよいやすい場所にある店。

補聴器は、購入後にもピッタリな設定にするため、2~3回以上調整を繰り返しおこないます。この行為が補聴器を使いこなすためにとても重要です。

補聴器をはじめて装用される方に対する初期の設定値は、理想と思われる音量よりも小さく設定することが大半です。

これは、聴こえにくかったときの周りが静かな状態から、補聴器を装用することにより色々な音が聴こえるようになったことにより、うるさく感じたり、疲れてしまったりして装用者が負担に感じてしまうことを防ぐためです。

そのため、はじめは小さめの設定からはじめて徐々に慣れていただき、調整を繰り返すことで理想的な聴こえに近づけていきます。

また、補聴器を良い状態に保つためには日常的なメンテナンスが重要ですが、機械内部の湿気の除去など専門の装置(真空乾燥機など)でおこなうとより良いので、お店でのクリーニングを定期的にされることがオススメです。

補聴器の専門家が常時いて、いつでも相談・対応してくれる店。

補聴器は、同じ機種でも調整をおこなうものにより満足度が大きく異なることがあります。

補聴器の調整には、技術と知識とお客様のご要望を正確に認識する能力と経験が必要です。

補聴器販売店になるためには・・・

【管理医療機器】である補聴器は販売店として届け出をする際に、以下の要件を満たした営業管理者を設置する必要がございます。

補聴器の販売等に関する業務に1年以上従事又は高度管理医療機器の販売等に関する業務に1年以上従事、若しくは指定以外の特定管理医療機器の販売等に関する業務に1年以上従事

よりよい聴こえをご提供するために・・・

財団法人テクノエイド協会は、補聴器の販売従事者に対し、さらなる、難聴者の補聴器装用に関する必要な知識、技術を習得させることによって、その資質の向上をはかることを目的として『認定補聴器技能者』制度を確立しました。
さらに、財団法人テクノエイド協会は、『認定補聴器技能者の在籍、お客様の耳に補聴器を合わせるための設備機器、顧客情報の管理や耳鼻科医師との連携などについて厳しい認定審査基準をクリアしたお店に対し、『認定補聴器専門店』の資格を与えています。

『補聴器を購入するまでのながれ』