TBS【ゲンキの時間】3/3放送の『孤立・うつ病・認知症~難聴が招く恐ろしい事態』について その1(加齢性難聴について編)

こんにちは、補聴器のカワチの服部です。

今回は、ちょっと前になりますが、3月3日(日)のTBS【健康カプセル!ゲンキの時間】(毎週日曜日朝7時~)で、『孤立・うつ病・認知症~難聴が招く恐ろしい事態』が放送されていました。
とても、参考になる内容でしたのでご紹介させていただきます。

【難聴】になると【認知症】の危険性が高まる

以下のようなことがありましたら【難聴】かも!?
・何度も聞き返す
・声が大きい
・テレビの音量が大きい
・聞き間違いが多い

日本の難聴者数は推計1,500万人といわれています。
これは、全人口の11%に相当する数です。
10人に1人以上と考えると、とても身近なはなしといえますね。

【難聴】になると・・・
①コミュニケーションがとりづらい。
②外出先での危険が増す。
などがありますがそれだけではなく・・・
【加齢性難聴】は、【うつ】や【認知症】危険性が高まります

【加齢性難聴】は聞き間違いしやすい!

年をとると耳が遠くなる現象を【加齢性難聴】といいます。

【加齢性難聴】とは・・・加齢によっておこる【難聴】で、50歳からはじまり、65歳以降急増します。まったく、聴こえなくなるのではなくて、聞き間違いや、話している内容がわかりにくいのが特徴です。

【加齢性難聴】のメカニズムをご説明する前に、まず、「音を聴く」ということをご説明します。

耳は、音をとらえるとコマクで振動を増幅させ、蝸牛で電気信号に変換され脳に伝わります。

蝸牛の中には、まるで毛のような有毛細胞があり、それらの有毛細胞が振動により伸縮することで音を電気信号に変換しています。

【加齢性難聴】は、この有毛細胞が加齢により抜け落ちることが原因です。

蝸牛の有毛細胞は、入り口に近い高い音をとらえる部分から抜け落ちていきます。

そのため、体温計の電子音などから聴き取りにくくなってしまいます。

この高い音が聴き取りにくくる現象は、会話にも重大な影響をあたえます。

言葉には、低い音(周波数)が多い母音や高い音(周波数)が多い子音があります。

母音は比較的聴きとりやすいが、子音は聞きとりにくく聞き間違えしやすいのはこのためです。
特に「た行」「さ行」「か行」が聴き取りにくくなります。

番組中に実験として、こんな質問を一般人にしているVTRがありました。

多くのご年配の方はこんな風に聞き間違えていたそうです。

単なる聞き間違いだから大したことないと思っていると大変なことになります。

【加齢性難聴】になると【認知症】になりやすい!!

アメリカの研究で下記のように【難聴】の度合いにより認知症のリスクが高まることがわかりました。

原因は、
①脳への刺激が低下
聴覚をつかさどる側頭葉は、記憶とも深い関連がある。

【加齢性難聴】になることで、側頭葉の刺激が弱まり、記憶力が低下し、【認知症】になりやすくなると考えられています。

②社会的孤立(会話など人との接触が少なくなる)

【認知症】のリスクが高まる最大の理由は、人とのコミュニケーションが減り、脳への刺激が少なくなってしまうことです。

番組では、この【難聴】を劇的に克服する手段を紹介しています。

次回のブログでその内容をご紹介いたします。

TBS【ゲンキの時間】3/3放送の『孤立・うつ病・認知症~難聴が招く恐ろしい事態』について その2(補聴器を使おう編)

TBS【ゲンキの時間】3/3放送の『孤立・うつ病・認知症~難聴が招く恐ろしい事態』について その3(突発性難聴について編)